
東西冷戦さなかの1955年、ドイツ中部の工業都市カッセル(下)ではじまった国際美術展「ドクメンタ」(5年に1度の開催)。ナチス政権によって退廃芸術とされた現代アートを回復させる目的で始まったんだ。

ドクメンタでは、毎回チーフキュレーターが選ばれテーマや作家選考を一任するんだ。選ばれたキュレーターはその時の世界情勢や時代背景を考えて一つのテーマを掲げるので、アートを通して世界に何を訴えているのかが注目がされるよ。2022年に行われる「ドクメンタ15」の芸術監督は、インドネシアのアート・コレクティブ「ルアンルパ」が選ばれた。ちなみに、アート・コレクティブが監督を務めるのは、史上初!