

イスラエル出身で現在ニューヨークを拠点に活動するアーティスト・ニール・ホッド(Nir Hod, 1970年生れ)による日本初個展「Echo of Memories」が開催されています。


本展は、ホッドの代表作であるクローム絵画のシリーズ「The Life We Left Behind」からの新作(左)と、ファウンドフォト(撮影者がわからない写真に手を加え、自分の作品として発表する表現技法)で新たなイメージとして作り上げられたモノクローム絵画の新作(右)によって構成された展覧会です。
私が感動したのはこれらの作品(下)。訳せば「記憶の反響」と題した展覧会ですが、そのわけを感じることができます。この作品の前に立つと写るのは、綺麗な金色の世界に佇むぼやけた私。まるで、鏡の中の美しい世界に自分が存在しているような印象を受けます。鏡面性によって優しく美化された自分のイメージが、現実の私に送り返されてくる。「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰?」というセリフがポロッと口から出てきそうな、とても心地よく、神秘的な作品でした。

Echo of Memories, 2022
Oil, chrome, acid and dirt on canvas
228.6 x 162.6 cm
(NH_011)
¥ 12,870,000.00
Nir Hod(右)
The Life We Left Behind, 2022
Oil under chromed canvas with patina
228.6 x 162.6 cm
(NH_012)
¥ 12,870,000.00

The Life We Left Behind, 2022
Oil under chromed canvas
198.1 x 127.0 cm
(NH_018)
¥ 10,725,000.00
きれい!!
いいですね!
開催概要
Echo of Memories
アーティスト:ニール・ホッド
会期: 2022年7月9日(土)- 8月27日(土)
開廊時間: 11:00 – 18:00 (火-土) ※日月祝休廊
会場:KOTARO NUKAGA(六本木)
〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル2F
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