
西洋美術で最も絵になる男、イエス・キリスト。
そもそもイエス様、すなわちイエス・キリストって何者?!
何がどうすごいの?!
数多くの奇跡を起こしたイエス様ですが、その奇跡はよく観察してみると、いくつかのパターンに分けられます。
まず最も多いのが「癒し系」。
イエス様はもはや「歩く病院」くらいの勢いでたくさんの病人を治療しました。
次に「悪霊退治」。
「悪霊」というのはキリスト教ではいわゆるお化けではなく、悪魔の子分のようなものです。
これをたくさんイエス様は退治していますし、その親分のサタンをも追い払っています。
他にも自分で発行して光り輝いたりだとか、少ない食料を大勢に分け与えたりだとか、水をワインに変えたりだと色々なことをしていますし、
中には「イチジクの木を枯らす」なんていう、どうしてそんなことをしたのか、一見よくわからないこともしています。
しかし何と言っても一番すごいのは「復活」です。
十字架で死んでから生き返ったということ。
これ以上にすごい奇跡はありません。
この奇跡によってキリスト教は生まれ、そして数多くの美術も生まれることになったんです。
それはすごいな。。。
さぞ、立派な方だったんだろう。
イエス様って多くの人のイメージでは、文字通りいわゆる「聖人君子」で、生活感もなければ喜怒哀楽もあんまり表には出さない人のように思われがちですが、
実は「大食らいの大酒飲み」と呼ばれていたり、怒って「ちゃぶ台返し」をやったり、父なる神様に「もう僕、嫌です……」と弱音を吐いたりと、すごく人間くさいんです。
そしてもちろん、イエス様は話す内容だってすごかった。
「悲しむものは幸いです。その人たちは慰められるからです」とか、
「求めなさい。そうすれば与えられます」も知ってる!
有名な教えをたくさん残しています。
そんな規格外のすごい人ですから、そりゃ画家さんたちだって描きたくもなるってもんです。
また、昔は教会って今とは比べ物にならないほどの権力とお金がありましたから、教会から「お金はがっつり出すから、イエス様の絵を描いてくれ!」と頼むケースだって多かったんです。
イエス様がいなかったら、美術史も今とはまったく違ったものになっていたでしょう。