
ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg,1925- 2008)は、1950年代にアメリカの日常生活を反映した作品を制作して一躍脚光を浴びた作家です。
平面上に歯磨き粉や交通標識など日常でみかける様々な立体物を貼りつける作品を発表し、絵画や彫刻の枠組みを超えようとしました。

ジャスパー・ジョーンズとともに1960年代以降隆盛するポップ・アートの先駆的存在とされています。
靴やぼろ布、タイヤや標識から山羊の剥製まで、ラウシェンバーグはNYの街中に落ちているゴミやがらくたを集めて絵画に貼り付け、「コンバイン(結合)・ペインティング」と名付けました。

芸術=高尚という既存の価値観を覆すような作風は、アート界に衝撃を与えたました。