
2012年に多摩美術大学絵画専攻版画領域修了した画家・庄司朝美さん(福島県生れ、1988-)。2022年現在、ジョージア・トビリシにて五島財団の助成による在外研修中です。主な展覧会に「絵画のゆくえ」(SOMPO美術館、2022)があります。
新進画家の登竜門となるべく「年齢・所属を問わず、真に力がある作品」を募集する公募コンクール『FACE』。庄司朝美さんは『FACE2019』でグランプリをとりました。アクリル板の裏側に直接ドローイングされた、少し怖い雰囲気の油彩です。

私は何度も探りながら描くタイプではなくて、居合抜きのように一気に描き出すので、画面に迷いの種のようなものが生まれると、そこから進めなくなっちゃうんです。アクリル板だと「ちょっと違うな」と思ったら消せるので、違うと思ったら一気に戻って、また別の道に行く。バッと拭き取ると、一瞬でバッと空間が出てくる。そのスピード感でどんどんイメージを作っていく感じです。
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