アートにいこう

野口哲哉展 ― THIS IS NOT A SAMURAI ―

現代美術作家・野口哲哉さんは、「鎧と人間」をモチーフに樹脂やアクリル絵具を使って彫刻や絵画作品などを制作しています。

本日(7月29日)、「野口哲哉展 ― THIS IS NOT A SAMURAI ―」が開催しました。

本展には、鎧をまとう人々の彫刻、絵画、インスタレーションなど新作を含む初期からの代表作の約180点が並んでいます。

精巧な作品に込められた好奇心くすぶられる作品群を、さっそくレポートします。

展示空間

会場風景

この配置が素晴らしい。

会場の壁側には大きな作品が、内側のスペースには小さな作品が並びます。

作品に囲まれているようで居心地が良かったです。

作品たち

まず気になるのが、大きめの作品。

どこを見てるの?

と訪ねたくなるくらいリアル。

そしてかわいい。

戦国時代にタイムスリップした気分になります。

それぞれにそれぞれに独特の仕草があり、人間性を感じます。

鎧兜の精巧さにも驚きます。

ご覧くださいこの肌の質感。

ここまで写実的。。。凄すぎる。

こちらは絵画。明暗の表現がよい。

侍がたたいているのはスマホの画面でしょうか。

現代性を取り入れていますね。

すやすやお眠りになる侍さんもいます。

こちらは、お侍さんの顔のドアップ。

戦争に飽きて、上を向いているのでしょうか。

それともこの人は現代人で、仕事に疲れて上を向いているのでしょうか。

壁にハートを描くお侍さん。

この立ち姿。

特に左足と右足のバランスがよい。

身体の反り方も写実的です。

侍さん、ハート描くの上手いじゃん!!

こちらはシャネルの兜を着た侍。

シャネルを纏えて調子がいいのでしょう。

兜の横にはしっかりと、CHANELの文字もあります。

そしてこちらが私のナンバーワン。

現代性と人間性、そして野口さんの技術を全て感じました。

肩をすくめ、前を静かに覗く男性。

確か、野口さんも同じようなブレスレットをつけていたような。。

やっぱり!

会場では、野口さんをお目にかかりました。

素敵な人なんだと、雰囲気で感じましたよ。

会期:2022年7月29日(金)~9月11日(日)
※会期中無休
会場:ポーラミュージアムアネックス
(東京都中央区銀座1-7-7 POLA銀座ビル3階)
開館時間 11:00-19:00
(入場は18:30まで)
入場料 無料
会場HP